クリスマスプレゼントは手編みのセーターにした

入院は10日ほど続いた。

彼は2日おきくらいに現れ心配そうに見守ってくれた。

さらには彼から話を聞いた彼の友人も見舞いに来てくれた。

私は退院してもすぐには学校へ行かず、数日は自宅療養、行きつけの喫茶店には登校を始めてから顔を出した。

彼は来ていなかったけれどもマスターの話では今日も出演する予定らしい。

しばらく待って彼は現れた。

いつもの笑顔で、いつもの服装

入院中にも会っていたのに何故だか久しぶりの感情が沸いた。

とうぶんの間は単車に乗せてもらったり、一緒に出かけることは控えようと思った。

正直を言うと傷がまだ痛い。

笑うこともつらいから日常にも気を使う必要があった。

彼も少しはつまらなそうだけど、もちろん理解もしてくれた。

今までほどは会えないからクリスマスには手編みのセーターをプレゼントしようと思いついた。
デザインはオリジナルで彼には内緒だけどペアルックに決めた。
ところが、そろそろ編み上がるころに彼とのデートの最中に洋品店で同じデザインを発見

自分だけのオリジナルと思い込んでいた私には少しショック、しかも彼がそれを気に入り購入しようとしたから訳も言わずに妨害した。

プレゼントするからだとは言えないしサプライズにしたかったから黙っていた。

結局彼は私の言うことを聞いて他のセーターを選ぶ事にした。

もうすぐクリスマス、喜んでもらうためには出来栄えも大切。

彼のことを思い浮かべながら毎日それを編み続けた。

そして同じセーターを着て一緒に歩く事を想像しながら・・。

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